血糖値が高いと指摘された方へ|健診後の受診目安と内科相談

健康診断で「血糖値が高い」と指摘されると、「糖尿病なのでは?」と心配になる方もいるかもしれません。ただし、健診で一度血糖値が高かったからといって、それだけで糖尿病と診断されるわけではありません。採血したタイミングや食事の影響などによって血糖値は変動するため、ほかの検査結果とあわせて確認することが重要です。

一方で、自覚症状がないからといって、そのままにしてよいとは限りません。健診結果に「要再検査」「要精密検査」「要受診」などの記載がある場合は、結果票に示された受診時期を確認し、内科へ相談しましょう。

健診で「血糖値が高い」と言われたら

血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度を示す数値です。

血糖値は食事によって上昇するため、健診結果を確認するときには数値だけを見るのではなく、「空腹時の採血だったのか」「食後や随時の採血だったのか」も重要なポイントになります。

また、血糖状態を確認する検査として「HbA1c(ヘモグロビンA1c)」があります。HbA1cは直近の食事だけではなく、過去1〜2か月程度の血糖状態を反映する指標の一つです。

血糖値が高くなる原因は一つとは限りません。食生活や運動不足、体重の増加、睡眠不足、ストレス、服用している薬などが影響することもあります。

そのため、「少し高いだけだから大丈夫」「糖尿病に違いない」と自己判断するのではなく、健診結果や生活習慣などを含めて医師に相談し、現在の状態を確認することが大切です。

健診後はいつ受診すればいい?

まず確認したいのが、健診結果票に記載されている判定です。

「要再検査」「要精密検査」「要受診」「要治療」などの判定がある場合には、記載されている期限や指示に沿って医療機関を受診しましょう。

「要経過観察」となっている場合でも、

  • 前回の健診より血糖値やHbA1cが大きく上がった
  • 家族に糖尿病の方がいる
  • 血圧も高いと指摘されている
  • コレステロールや中性脂肪などの異常もある
  • 最近、体重が増えてきた

など、ほかにも気になる点がある場合には、一度内科へ相談しておくと今後の健康管理につなげやすくなります。

糖尿病をはじめとする生活習慣病は、自覚症状が乏しいまま進行することがあります。「特に体調は悪くないから」と放置せず、健診を身体の状態を見直す機会として活用しましょう。

こんな症状がある場合は早めの相談を

血糖値が高い状態では、喉が異常に渇く、水分を多く飲むようになる、尿の回数や量が増える、特に理由がないのに体重が減る、強いだるさを感じるといった症状がみられることがあります。

このような変化がある場合には、健診結果に記載された受診期限を待たず、早めに医療機関へ相談してください。

さらに、意識がぼんやりする、呼吸が苦しい、繰り返し吐いて水分を取ることができないなど、明らかに体調が悪い場合には、速やかな対応が必要になることがあります。状態によっては救急相談や救急受診も検討しましょう。

血糖値の相談で受診するときの持ち物

健診後に内科を受診する際には、健康診断の結果票を持参しましょう。

血糖値やHbA1cの部分だけではなく、血圧、脂質、肝機能、腎機能なども診療の参考になるため、できれば結果票を全ページお持ちください。

また、次のようなものがあると現在の状態を確認する際に役立ちます。

  • 過去の健康診断の結果
  • お薬手帳
  • 家庭で測定している血圧の記録
  • 最近の体重の記録

あわせて、健診当日の採血が空腹時だったか、最後に食事をした時間、最近の体重変化、喉の渇きや尿の回数など、気になっている身体の変化についても伝えられるようにしておきましょう。

血糖値だけでなく生活習慣病全体を確認しましょう

受診後は、健診結果や現在の体調を確認したうえで、必要に応じて血糖値やHbA1cの血液検査、尿検査などを行います。必要となる検査は、健診結果や症状、持病、服用している薬などによって異なります。

また、血糖値が高い方では、血圧やコレステロール、中性脂肪、肝機能などにも注意が必要な場合があります。

健診で血糖値の異常を指摘されたことをきっかけに、血糖値だけを見るのではなく、生活習慣病に関わる検査結果をまとめて確認することも大切です。

「血糖値が少し高いだけだから」と放置せず、まずは健診結果票を持って内科へご相談ください。現在の状態を確認し、必要に応じて食事や運動などの生活習慣を見直しながら、今後の健康管理につなげていきましょう。