先日、院内で掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)について学ぶ機会がありました。
あまり聞き慣れない病名かもしれませんが、手のひらや足の裏に皮膚症状を繰り返す病気です。
今回の勉強会では、症状だけでなく、治療や日常生活で気をつけたいポイントについても学びましたので、ご紹介します。
掌蹠膿疱症ってどんな病気?
掌蹠膿疱症は、主に手のひらや足の裏に小さな水ぶくれや膿疱が繰り返し現れる慢性的な皮膚疾患です。
膿疱という名前から「人にうつるのでは?」と心配される方もいらっしゃいますが、膿疱の中に細菌がいるわけではなく、基本的に人から人へ感染する病気ではありません。
症状が良くなったと思ったら再び悪化するなど、長い期間にわたって繰り返すことが特徴です。
どんな症状が現れる?
代表的な症状は、手のひらや足の裏にできる小さな水ぶくれや膿疱です。
その周囲が赤くなったり、皮膚がカサカサして剥がれたりすることもあります。また、かゆみや痛みを感じる方もいます。
症状が強くなると手のひらや足の裏だけでなく、すねや膝などに皮膚症状がみられたり、爪に変化が現れたりする場合があります。
さらに、一部の方では骨や関節に炎症が起こり、痛みを伴うことがあります。
特に胸や鎖骨周辺などに痛みが生じることがあり、このような症状は「掌蹠膿疱症性骨関節炎」と呼ばれます。
皮膚だけの病気と思われがちですが、皮膚以外の症状についても注意することが大切です。
掌蹠膿疱症の原因は?
掌蹠膿疱症が発症する仕組みについては、まだ十分に解明されていない部分もあります。
免疫反応の異常や喫煙、扁桃炎・歯周病などの病巣感染をはじめ、さまざまな要因が発症や症状の悪化に関係すると考えられています。
そのため、皮膚症状だけを確認するのではなく、生活習慣や口腔内の状態などについて確認することもあります。
治療ではどんなことをするの?
掌蹠膿疱症の治療方法は、皮膚症状の程度や患者さんの状態によって異なります。
塗り薬などによる治療
皮膚の炎症を抑えるため、症状に合わせて外用薬などを使用します。
必要に応じて内服薬や光線療法などを組み合わせることもあります。
症状の程度や経過は一人ひとり異なるため、皮膚の状態を確認しながら治療方法を検討していきます。
喫煙している方は禁煙を検討
掌蹠膿疱症は、喫煙との関連が指摘されている病気です。
喫煙している方の場合、治療とあわせて禁煙に取り組むことが症状の改善につながる可能性があります。
歯や口の中の状態を確認することも
歯周病や歯の根元の炎症などが、掌蹠膿疱症の悪化に関係しているケースがあります。
こうした病巣感染が疑われる場合には、歯科などと連携して原因となる炎症を治療することで、皮膚症状の改善につながる場合があります。
爪や関節の症状にも注意しましょう
掌蹠膿疱症では、皮膚以外にも症状が現れる場合があります。
爪が厚くなったり、変色・変形したりするなど、爪に変化がみられることがあります。
また、胸骨や鎖骨の周辺、背骨、腰、手足の関節などに炎症が起こり、痛みを感じるケースもあります。
「皮膚症状だけでなく関節も痛い」
「胸や鎖骨のあたりが痛む」
「爪の形や色が変わってきた」
といった変化がある場合には、診察時に医師へ伝えるようにしましょう。
繰り返す手荒れや足の皮膚症状は皮膚科へ
今回の勉強会を通して、掌蹠膿疱症は手のひらや足の裏だけを見るのではなく、生活習慣や口腔内の状態、関節・爪などにも目を向けることが大切な病気だと改めて学びました。
「手のひらに小さな膿疱が繰り返しできる」
「足の裏が赤くなり、皮がむける」
「治ったと思っても何度も症状が出てくる」
このような症状がある場合には、自己判断で長期間様子を見るのではなく、一度皮膚科へ相談することをおすすめします。
菊川皮膚科・消化器内科クリニックでも、皮膚科にて掌蹠膿疱症の診察・治療を行っています。
手のひらや足の裏の症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
日々のちょっとした身体の変化に気づくことも、健康を守るための大切な一歩です。
都営新宿線「菊川駅」より徒歩2分
菊川皮膚科・消化器内科クリニック


