秋冬も紫外線対策は必要?日焼けによる肌への影響と正しいスキンケア

「日焼け対策は夏だけで十分」と思っていませんか?

秋から冬にかけては日差しが穏やかになり、紫外線への意識が薄れやすい季節です。

しかし、紫外線は一年を通して地表に届いており、秋冬でも肌に影響を与えています。

また、寒い季節は空気の乾燥や暖房の影響で、肌の水分が失われやすくなります。乾燥した肌は刺激に敏感になりやすいため、紫外線対策と保湿ケアの両方が大切です。

今回は、日焼けが起こる仕組みや紫外線による肌への影響、日焼け後の対処法、秋冬に取り入れたいスキンケアについてわかりやすくご紹介します。

日焼けとは?紫外線が肌に与える影響

日焼けとは、太陽光に含まれる紫外線を浴びることで、皮膚に炎症が起こったり、メラニン色素が増えたりする反応です。

日焼けには、大きく分けて2つのタイプがあります。

① サンバーン|肌が赤くヒリヒリする日焼け

主にUVBという紫外線によって皮膚に炎症が起こり、赤みや痛みが現れる状態です。

紫外線を浴びてから数時間後に症状が出始め、12〜24時間程度で赤みが強くなることがあります。

症状が重い場合には、水ぶくれができることもあります。

② サンタン|肌の色が濃くなる日焼け

紫外線の刺激によってメラニン色素が増え、肌が褐色になる反応です。

UVAとUVBの両方が関係しており、紫外線を浴びた直後から数日後にかけて肌の色が変化することがあります。

肌が黒くなるのは、紫外線に対する皮膚の防御反応の一つですが、ダメージを受けていないという意味ではありません。

秋冬でも紫外線対策が必要な理由

紫外線は夏に強くなりますが、秋から冬にかけても完全になくなるわけではありません。

通勤や買い物、散歩など、日常生活の中でも紫外線を浴びる機会があります。

また、紫外線には種類があり、肌への影響も異なります。

UVA(紫外線A波)

UVAは皮膚の深い部分まで届き、長期的にはシワやたるみなどの「光老化」に関係します。

窓ガラスを通過する性質があるため、室内や車内でも紫外線の影響を受ける場合があります。

UVB(紫外線B波)

UVBは主に皮膚の表面に作用し、赤みや炎症を引き起こします。

夏に比べると冬は紫外線量が少なくなる傾向がありますが、屋外で長時間過ごす場合などには注意が必要です。

特にスキー場などでは、標高や雪面からの反射によって紫外線の影響が強くなることがあります。

紫外線対策は夏だけでなく、一年を通して意識することが大切です。

紫外線を浴び続けると肌にどんな影響がある?

紫外線による肌への影響は、一時的な赤みや痛みだけではありません。

長年にわたって紫外線を浴び続けることで、さまざまな皮膚トラブルにつながる可能性があります。

シミ・色素沈着

紫外線の刺激によってメラニン色素が増えると、シミや色素沈着が目立つ原因になります。

特に顔や手の甲など、日常的に紫外線を浴びやすい部分は影響が現れやすい場所です。

シワ・たるみなどの光老化

肌の老化には、年齢による変化だけでなく、紫外線による「光老化」も関係しています。

紫外線は皮膚のハリや弾力を保つコラーゲンなどに影響を与え、シワやたるみの原因になります。

皮膚がんのリスク

紫外線は皮膚細胞のDNAを傷つけることがあり、長期間の紫外線曝露は皮膚がんのリスクを高める要因の一つです。

皮膚がんには、有棘細胞がん、基底細胞がん、悪性黒色腫(メラノーマ)などがあります。

新しくできた皮膚のできものや、形・色が変化するほくろなどがある場合には、皮膚科で確認することが大切です。

秋冬は紫外線だけでなく「肌の乾燥」にも注意

秋から冬にかけては、気温や湿度が低下し、肌が乾燥しやすくなります。

さらに、暖房の使用や熱いお風呂などによって、皮膚の水分が失われやすくなることもあります。

肌が乾燥すると、外部の刺激から皮膚を守るバリア機能が低下し、かゆみや赤み、肌荒れなどが起こりやすくなります。

乾燥そのものが日焼けを引き起こすわけではありませんが、乾燥によって敏感になった肌は、紫外線対策用品などが刺激になる場合もあります。

秋冬は、紫外線から肌を守ることに加えて、保湿によって皮膚の状態を整えることが重要です。

日焼けしてしまったときの正しい対処法

秋冬でも、屋外で長時間活動した後などに日焼けをすることがあります。

肌が赤くなったり、ヒリヒリしたりする場合には、次のようなケアを心がけましょう。

① 赤みや熱感がある部分を冷やす

日焼けによって皮膚に炎症が起きている場合は、冷たい水で濡らしたタオルなどを使い、優しく冷やしましょう。

氷や保冷剤を直接肌に当てると、皮膚を傷める可能性があるため注意してください。

② 刺激の少ない保湿剤を使用する

日焼け後の肌は乾燥しやすく、刺激に敏感になっています。

赤みや熱感が落ち着いてきたら、刺激の少ない保湿剤などで皮膚を保護しましょう。

ただし、痛みが強い場合や水ぶくれがある場合には、無理に化粧品を使用せず、医師に相談してください。

③ 肌への刺激を避ける

日焼けした部分は、できるだけ刺激を与えないようにしましょう。

特に、次のような行動は控えることが大切です。

  • 熱いお風呂や長時間の入浴
  • タオルなどで肌を強くこする
  • 皮がむけた部分を無理にはがす
  • 水ぶくれを自分でつぶす
  • 炎症が残っている部分を再び強い日差しにさらす

症状が落ち着くまでは、肌を優しく扱いましょう。

④ 水分補給を心がける

広い範囲に強い日焼けをした場合には、身体の水分が失われることがあります。

十分な休息を取り、こまめに水分を補給しましょう。

こんな日焼け症状は皮膚科へ

軽い日焼けであれば、数日程度で赤みが落ち着くこともあります。

しかし、次のような場合には皮膚科での診察をおすすめします。

  • 日焼けした部分の痛みが強い
  • 水ぶくれができている
  • 広い範囲に強い赤みや腫れがある
  • 数日たっても症状が改善しない
  • 皮膚がただれたり、化膿したりしている

また、高熱や強い頭痛、吐き気、めまいなどの全身症状を伴う場合には、日焼け以外の体調不良が関係している可能性もあります。

特に意識の異常や水分が飲めない状態などがある場合には、速やかに救急受診を検討してください。

皮膚科ではどのような治療をする?

日焼けによる炎症が強い場合には、皮膚の状態を確認したうえで治療を行います。

診察では、赤みや腫れ、水ぶくれの有無、症状が現れている範囲などを確認します。

必要に応じて、炎症を抑える外用薬や痛みを和らげる薬などを使用する場合があります。

水ぶくれがある場合には、皮膚を保護し、感染を防ぐための処置が必要になることもあります。

治療方法は症状の程度によって異なるため、自己判断で薬を使用せず、医師に相談することが大切です。

秋冬に取り入れたい5つの紫外線・乾燥対策

寒い季節も、日常生活の中で無理なく続けられるスキンケアを心がけましょう。

① 季節に合わせて日焼け止めを使用する

通勤や買い物など、日常的に紫外線を浴びる機会がある場合には、日焼け止めを活用しましょう。

SPFは主にUVB、PAは主にUVAに対する防御効果の目安です。

日常生活ではSPF30・PA+++程度を一つの目安とし、屋外で長時間過ごす場合には、より防御効果の高い製品を選ぶとよいでしょう。

乾燥が気になる方は、肌への刺激が少なく、使用感の合う製品を選ぶことも大切です。

② 保湿ケアを習慣にする

秋冬は、洗顔や入浴後に肌が乾燥しやすくなります。

保湿剤を使用し、皮膚の水分を保つよう心がけましょう。

特に顔や手など、外気に触れやすい部分は乾燥しやすいため、丁寧なケアが大切です。

③ 帽子や衣類を活用する

屋外で過ごす時間が長い場合には、帽子や長袖の衣類などを活用しましょう。

肌を衣類で覆うことは、紫外線対策だけでなく、冷たい風や乾燥から肌を守ることにも役立ちます。

④ 熱すぎるお風呂を避ける

寒い季節は熱いお風呂に入りたくなりますが、熱すぎるお湯は皮膚の乾燥を悪化させることがあります。

適度な温度のお湯を使用し、身体を強くこすらず優しく洗いましょう。

⑤ 冬の屋外活動でも紫外線に注意する

冬は夏に比べて紫外線量が少なくなる傾向がありますが、長時間屋外で過ごす場合には注意が必要です。

特に雪のある場所では、雪面からの紫外線の反射によって、顔などが日焼けすることがあります。

スキーやスノーボード、冬のレジャーなどでは、季節に合った紫外線対策を心がけましょう。

日焼けと紫外線対策についてよくある質問

Q. 冬でも日焼け止めは必要ですか?

A. 冬でも紫外線を浴びるため、外出時間や活動内容に応じた対策をおすすめします。

特に屋外で長時間過ごす場合や、雪のある場所へ出かける際には、紫外線対策を意識しましょう。

Q. 曇りの日でも紫外線対策は必要ですか?

A. 曇っていても紫外線は地表に届きます。

晴れの日より紫外線量が少ない場合もありますが、天候だけで判断せず、外出時間や活動内容に合わせて対策することが大切です。

Q. 日焼けした後に皮がむけたら、はがしても大丈夫ですか?

A. 無理にはがさないようにしましょう。

日焼け後に皮がむけるのは、ダメージを受けた皮膚が入れ替わる過程で起こる反応です。

無理にはがすと、回復途中の皮膚を傷つける可能性があります。

Q. 秋冬は保湿だけしていれば十分ですか?

A. 保湿と紫外線対策は、それぞれ役割が異なります。

保湿は乾燥から肌を守るために大切ですが、紫外線そのものを防ぐものではありません。

肌の状態や生活スタイルに合わせて、両方のケアを取り入れることをおすすめします。

季節を問わず、健やかな肌を守るために

紫外線による肌へのダメージは、夏だけに起こるものではありません。

秋から冬にかけても、日常生活の中で紫外線を浴びる機会があります。

また、寒い季節は空気の乾燥によって肌荒れやかゆみが起こりやすくなるため、紫外線対策と保湿ケアを組み合わせることが大切です。

「日焼けした部分の赤みが引かない」
「肌がヒリヒリして痛い」
「乾燥による肌荒れやかゆみが気になる」

このような症状でお困りの方は、皮膚科へご相談ください。

菊川皮膚科・消化器内科クリニックでは、日焼けによる炎症をはじめ、乾燥肌や湿疹など、さまざまな皮膚トラブルについてご相談いただけます。

季節の変わり目や寒い時期のお肌の不調についても、お気軽にご相談ください。

都営新宿線「菊川駅」A2出口より徒歩2分

菊川皮膚科・消化器内科クリニック


【監修:医療法人社団 俊爽会 理事長 小林俊一】