「胃の調子が悪いけれど、胃カメラを受けるほどなのだろうか」「まずは診察だけでも大丈夫?」と迷う方は少なくありません。
胃痛や胸やけ、胃もたれ、吐き気などが続いている場合、症状だけで原因を判断することは難しいため、一度医療機関へ相談することが大切です。症状の経過や年齢、持病、服用している薬などを確認したうえで、必要に応じて胃カメラなどの検査を検討します。
「胃カメラが必要かわからない」という段階でも、まずは消化器内科などで相談してみましょう。
こんな症状が続いたら胃カメラの相談を
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察する検査です。
胃やみぞおちの痛みだけでなく、胸やけ、胃酸が上がってくる感じ、胃もたれ、吐き気、食欲低下など、さまざまな症状をきっかけに検査を検討することがあります。
たとえば、次のような症状や指摘がある場合は、一度相談してみましょう。
- 胃やみぞおちの痛みが続いている
- 胸やけや胃酸の逆流を繰り返している
- 胃もたれや吐き気がなかなか改善しない
- 食欲が以前より低下している
- 食べ物が飲み込みにくい
- 健康診断で胃の異常を指摘された
- 健診などで貧血を指摘された
- 胃薬を飲むと改善するものの、症状を繰り返している
胃の不調の背景には、胃炎や胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎など、さまざまな病気が隠れている可能性があります。
症状が長引いている場合には、「いつもの胃もたれだから」と自己判断せず、原因を確認することが大切です。
黒い便や強い腹痛などがある場合は早めの受診を
胃腸の症状のなかには、早めの医療相談が必要となるものがあります。
特に、黒っぽい便が出る、血を吐く、強い腹痛がある、ふらつきが強い、短期間で体重が減少している、食べ物を飲み込みにくくなったなどの症状がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
症状が急激に悪化している場合や、出血が疑われる症状が強い場合には、状態に応じて救急受診が必要になることもあります。
また、症状が軽くても、長期間続いている場合や何度も繰り返している場合には注意が必要です。市販薬で一時的に症状が落ち着いても、薬をやめると再び症状が現れる場合は、一度診察を受けることをおすすめします。
胃カメラを受ける前に確認しておきたいこと
胃カメラを安全に受けるためには、現在の健康状態や服用している薬などを事前に確認することが重要です。
受診時には、
- 現在治療している病気
- 普段服用している薬
- 過去の胃カメラ検査歴
- 薬剤などのアレルギー
- 妊娠の可能性
- 過去の病気や手術歴
などを伝えられるようにしておきましょう。
特に、血液を固まりにくくする薬を服用している場合には注意が必要です。胃カメラの際に組織を採取する検査などを行う可能性もあるため、服用中の薬について必ず医師へ伝えてください。
なお、薬は自己判断で中止せず、医師の指示を確認しましょう。
胃カメラを受けるべきかわからない場合は?
「症状はあるけれど、胃カメラまで必要なのかわからない」という場合は、最初から検査を決める必要はありません。
まず診察を受け、症状が始まった時期や症状の強さ、これまでの経過、持病、服薬状況などを医師に伝えましょう。そのうえで、必要に応じて胃カメラやその他の検査を検討します。
一方、健康診断で精密検査を勧められている場合や、以前から胃の症状を繰り返している場合などは、結果票や過去の検査結果があれば受診時に持参すると参考になります。
胃の不調を繰り返している方へ
胃痛や胸やけ、胃もたれなどは比較的身近な症状だからこそ、「そのうち治るだろう」と様子を見てしまいがちです。
しかし、同じような症状でも原因は人によって異なります。症状が長引いている、何度も繰り返している、以前より症状が強くなっている場合には、一度医療機関へ相談することが大切です。
胃カメラを受けるか迷っている場合も、まずは現在の症状について相談し、検査が必要かどうかを医師と一緒に確認していきましょう。


