下痢の相談先を探している方へ 受診目安と危険なサイン

下痢が続くときは、回数だけでなく全身状態も確認を

下痢は、食べ過ぎや食生活の変化などをきっかけに一時的に起こることもあれば、感染性胃腸炎や腸の炎症、薬の影響、ストレスなどが関係していることもあります。

下痢になったときに確認したいのは、「何回出たか」だけではありません。

水分がとれているか、いつから続いているか、発熱や腹痛、嘔吐、血便などを伴っていないかも重要です。

軽い症状で徐々に改善している場合は自宅で様子をみられることもありますが、症状が続いている場合や全身状態が悪い場合は、無理をせず内科・消化器内科へ相談しましょう。

自宅で様子をみられる下痢とは?

下痢が始まって間もなく、症状が比較的軽い場合は、水分を補給しながら経過をみることがあります。

例えば、

・下痢の回数がそれほど多くない
・水分を問題なく飲める
・強い腹痛がない
・血便や黒い便がない
・高熱がない
・少しずつ症状が改善している

といった場合です。

ただし、症状の経過には個人差があります。下痢の回数が増えてきた、腹痛や発熱が出てきたなど、途中で状態が変化した場合には受診を検討しましょう。

こんな下痢は早めに受診を

下痢が続く場合や、ほかの症状を伴う場合は医療機関へ相談しましょう。

特に、

・下痢が数日続いている
・何度もトイレに行く状態が続いている
・発熱を伴っている
・腹痛が続いている
・吐き気や嘔吐がある
・食事や水分を十分にとれない
・血便が出た
・黒い便が出た
・症状が徐々に悪化している

といった場合は、早めの受診をおすすめします。

小さなお子さまや高齢の方、持病がある方などは、下痢によって脱水状態になりやすいことがあります。症状が軽く見えても、普段と様子が違う場合には早めに相談しましょう。

脱水のサインにも注意しましょう

下痢を繰り返すと、便とともに水分や電解質が失われ、脱水になることがあります。

・口の中が強く乾く
・尿の量や回数が減る
・立ち上がるとふらつく
・強いだるさがある
・水分を飲んでも吐いてしまう

などは、脱水を疑うサインです。

特に、水分をほとんどとれない状態が続いている場合には、早めに医療機関へ相談してください。

【緊急】救急受診を考えたい症状

下痢そのものだけで救急受診が必要になるとは限りませんが、全身状態が大きく悪化している場合には注意が必要です。

次のような症状がある場合は、通常の外来診療を待たず、救急相談や救急受診を検討してください。

・意識がぼんやりしている、反応がおかしい
・ぐったりして動くことが難しい
・立っていられないほどのめまいやふらつきがある
・強い腹痛が続いている
・大量の血便が出ている
・何度も嘔吐し、水分をまったくとれない
・尿がほとんど出ないなど、強い脱水が疑われる

明らかに状態が悪い場合や、自力で医療機関へ行くことが難しい場合には、119番への連絡も検討しましょう。

下痢の診察では何を確認する?

下痢の原因を考えるためには、便の状態だけでなく、その前後の体調や生活状況も重要です。

診察では、

・いつから下痢が始まったか
・1日に何回くらい排便しているか
・水のような便か、血が混ざっていないか
・腹痛や発熱、嘔吐があるか
・食事や水分をとれているか
・周囲に同じ症状の人がいないか
・直前に食べたもの
・服用している薬やサプリメント
・最近の旅行歴

などを確認することがあります。

必要に応じて、血液検査や便検査などを検討します。

下痢のときは水分補給を意識しましょう

下痢があるときは、脱水を防ぐための水分補給が大切です。

一度に大量に飲むと吐き気が出る場合があるため、少量ずつこまめに摂取しましょう。下痢や嘔吐が多い場合には、水分だけでなく電解質も失われるため、経口補水液などが役立つことがあります。

食事がとれる場合は、無理のない範囲で消化しやすいものから再開します。脂っこい食事やアルコールなどは、症状が落ち着くまで控えましょう。

また、市販の下痢止めを自己判断で使用することが適さない場合もあります。特に高熱や血便、強い腹痛がある場合は、薬で症状を抑える前に医療機関へ相談してください。

長引く下痢は原因を確認することが大切です

下痢は一時的な胃腸の不調で起こることも多い症状ですが、長く続く場合には感染症以外の病気が関係していることもあります。

「下痢がなかなか治らない」「何度も繰り返している」「体重が減ってきた」「血便を伴う」といった場合は、そのままにせず内科・消化器内科へ相談しましょう。

受診するときは、便の回数や色、症状が始まった時期、発熱や腹痛の有無などをメモしておくと診療の参考になります。